Marshall Cabi 1965 A/B

マーシャル・キャビの定番 1960のスピーカーを12インチ゜から10インチにダウンサイジングしたバージョンがこの1965A/Bとなる。 ( 1985年の広告にて1960との比較画像をジム・マーシャルが紹介されていた。)　

スピーカーを4発搭載し、耐入力140Wでありながらもスピーカーを10インチにする事で、定番の1960A/Bより一回り小さくそして軽量化に成功。　そのため一人で簡単に取り回しが出来る事が最大のメリットとなっており、スタジオやステージの搬送も一人でこなすことが出来る。　


寸法幅が62cmと中途半端な大きさなため、通常のマーシャルヘッドアンプを載せてしまうと頭でっかちとなり見た目に不安定だが、同時期に発売されていたマーシャルヘッドアンプのMOSFET 3210(100W)やARTIST 30 3203とサイズが統一されており、ベストフィットの三段積が完成する。


1985後期〜1986 (T,Uシリアル)ではヘッドと共に麦色に退色したサランネットがこの時代の特長でJCM800の象徴ともなっておる。　
しかし、レスポールのサンバーストのように置かれていた環境により微妙に退色の色が異なるため、今となっては三段とも同じ色で集める事は非常に難い。

この画像のセットは同じオーナーが同時期に買い、室内のみで使用していた物で、照明があたり易い上側のキャビネットは退色が進んでいるが照明があたりにくい下のキャビネットは退色が少ない。


上の画像はマーシャルのロゴプレートを外した状態の物で、光に当たらない場所は黒く残されていおり、温度や湿度では無く光により退色した事が解る。


この1965に使われているG10L-35(35W 8Ω) CELESTIONスピーカーは、LEAD12に使われていた CELESTION G10 D-25(25W 8Ω)と同じ傾向のスピーカーで、高音部分を 強く再現するため、高音が控えめなJCM800系のアンプとの相性も良い。

マーシャルを代表するキャビネット1960のサウンドとは異り、1960のバランスよりも1965の抜けの良い音を選ぶファンも多い。 　

MODEL 1965 A/B
WEIGHT (KG) 24.6
DIMENSIONS in mm(W x H x D) 620 x 620 x 300

Electronics
WATTAGE 140W
INPUTS 1

Speakers
SIZE 4 x 10"
OUTPUT POWER 140W
NAME CELESTION G10D-35
IMPEDANCE 8 Ohm